中小企業診断士 令和6年度 第1次試験|経営情報システム
第1問 タッチパネルの原理
■ 問題文(要約)
タッチパネルの検出方式に関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
- a:静電容量方式は赤外線の遮断で位置を検出する
- b:静電容量方式はマルチタッチ操作ができる
- c:赤外線方式は表面電荷の変化で位置を検出する
- d:赤外線方式はマルチタッチ操作ができる
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■ 解説
静電容量方式は、指先に流れる微弱な電流によって表面電荷の変化を捉えて位置を検出します(aは誤・cが静電容量の説明)。
複数点の同時検出(マルチタッチ)が可能なのは静電容量方式の特長です(b:正)。
赤外線方式は、画面枠に並んだLEDから照射される赤外線が指で遮られた中断点を捉えて位置を検出します(aの説明が赤外線方式に該当)。
赤外線方式もマルチタッチ対応の製品があります(d:正)。
第2問 文字コード
■ 問題文(要約)
以下の3つの説明(a〜c)に対応する文字コード名称の正しい組み合わせを選ぶ問題。
- a:7ビット・128種類のコード(英数字・制御文字・記号)
- b:UNIX系OS向けの符号化方式。日本語版の名称に「-JP」が付く
- c:世界の主要文字を扱う文字集合。ISO/IEC 10646と互換性を持つ
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■ 解説
- ASCII:7ビット・128文字。英数字・制御文字・記号を収録した最も基本的な文字コード(a)
- EUC(Extended Unix Code):UNIX系OSのために開発。日本語版は「EUC-JP」(b)
- Unicode:世界中の文字を収録した統一文字集合。ISO/IEC 10646と互換(c)
第3問 オブジェクト指向プログラミング
■ 問題文(要約)
オブジェクト指向の主要概念(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
- a:多相性=実行時に型が自動決定される仕組み
- b:インスタンス化=属性と機能を外部から隠蔽する仕組み
- c:継承=下位クラスが上位クラスの属性・機能を引き継ぐ仕組み
- d:カプセル化=上位クラスの機能を下位クラスで再定義する仕組み
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■ 解説
- 継承(c):正しい。下位クラスは上位クラスの属性・メソッドを受け継ぐ。
- 多相性(ポリモーフィズム)(a):誤り。多相性とは、同じ操作を異なるオブジェクトに対して適用できる仕組み。型の自動決定は動的型付けの説明。
- インスタンス化(b):誤り。クラスから実体(オブジェクト)を生成すること。隠蔽はカプセル化の説明。
- カプセル化(d):誤り。属性・機能を外部から隠蔽する仕組み。上位クラスの機能の再定義はオーバーライド(ポリモーフィズム)の説明。
第4問 色覚とディスプレイの色表現
■ 問題文(要約)
ディスプレイの色表現とWebアクセシビリティに関する文章の空欄A〜Dに入る語句の正しい組み合わせを選ぶ問題。
- A:R・G・Bの3色の呼び名
- B:R・G・Bを混ぜるほど明度が高くなる混色の種類
- C:24ビットカラーで表現できる階調数
- D:色と背景の明度差や反対色の組み合わせで高くなる度合い
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■ 解説
- A:光 R・G・BはLight(光)の3原色。色の3原色はC・M・Y。
- B:加法 光を混ぜるほど明るくなる=加法混色(加色混合)。印刷の減法混色と対比して覚える。
- C:256階調 24ビット=8ビット×3色。2⁸=256階調。256×256×256≒1,677万色。
- D:視認性 視認性は「見やすさ・区別しやすさ」を示す用語。識別性は個々の要素を見分けやすい度合い。
第5問 情報システムの利用のしやすさ
■ 問題文(要約)
ユーザビリティ・UX・UI・ウェブアクセシビリティに関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
- a:ユーザビリティ=ユーザーが操作するための手段・方法の総称
- b:UX=効果的・効率的・満足して利用できるかの度合い
- c:UI=利用前後も含むユーザーの知覚・反応
- d:ウェブアクセシビリティ=あらゆる人がWebの情報・機能を支障なく利用できること
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■ 解説
- a(誤):ユーザビリティはISO 9241-11で「効果・効率・満足度」として定義される。手段・方法の総称はインタフェースの説明に近い。
- b(誤):設問bの説明はユーザビリティの定義に近い。UXは利用前後を含む幅広い体験・感情の総体。
- c(誤):UIはシステムと人の接点(画面・ボタン等)。利用前後の知覚・反応はUXの説明。
- d(正):ウェブアクセシビリティの正しい説明。JIS X 8341-3でも同義に定義される。
第6問 クラウドコンピューティングの実装形態
■ 問題文(要約)
エッジクラウド・コミュニティクラウド・ハイブリッドクラウド・パブリッククラウド・プライベートクラウドに関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
- ア(誤):設問の説明はブローカードクラウドに近い内容。エッジクラウドはネットワークの末端(エッジ)にリソースを配置し遅延を低減するもの。
- イ(正):コミュニティクラウドは、共通の関心・目的を持つ複数組織の共同体が専用利用するクラウド形態。正しい説明。
- ウ(誤):ハイブリッドクラウドはパブリックとプライベートを組み合わせた形態。複数のパブリックのみの組み合わせはマルチクラウド。
- エ(誤):パブリッククラウドは不特定多数へ提供されるもの。単一組織専用はプライベートクラウド。
- オ(誤):プライベートクラウドは営利・非営利問わず単一組織専用のクラウド。
第7問 データベースの正規化
■ 問題文(要約)
受注番号・受注日・得意先コード・商品コード・受注数量・単価・合計金額を持つ受注管理表を正規化した場合の、最も適切なテーブル構造を選ぶ問題。単価は商品コードにより一意に定まる。
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■ 解説
正規化の手順を押さえます。
- 第1正規化:繰り返し項目を排除。受注番号と商品コードを複合主キーとした行単位のテーブルへ。
- 第2正規化:部分関数従属の除去。単価は商品コードのみで決まるため商品テーブル(商品コード・単価)として分離。
- 第3正規化:推移的関数従属の除去。合計金額は受注数量×単価で導出可能なため計算項目として保持しない(または明細テーブルから除く)。
結果として受注ヘッダ(受注番号・受注日・得意先コード)・受注明細(受注番号・商品コード・受注数量)・商品マスタ(商品コード・単価)の3テーブル構成が第3正規形となります。
第8問 SQL文(クロス集計)
■ 問題文(要約)
取引記録テーブルから「販売店別商品販売個数」を求めるSQL文の空欄①〜③に入る語句の正しい組み合わせを選ぶ問題。
SQL文の構造:SUM(CASE ① WHEN '販売店ID' THEN ② ELSE 0 END) を商品IDでGROUP BY。
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■ 解説
クロス集計(ピボット)をSQLで実現するCASE式のパターンです。
- ①:販売店ID CASEで「販売店IDが’A’なら」と条件分岐するため。
- ②:販売個数 条件に合致した行の販売個数をSUMで合計するため。
- ③:商品ID 商品ごとに集計・並び替えをするため、GROUP BYとORDER BYともに商品IDを指定。
第9問 通信プロトコル
■ 問題文(要約)
DHCP・DNS・MIME・NNTP・SMTPに関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
■ ポイント画像
■ 解説
- ア(誤):DHCPはIPアドレスを動的に割り当てるプロトコル。ドメイン名とIPの対応はDNS。
- イ(誤):DNSはドメイン名をIPアドレスに解決するプロトコル。プライベート→グローバルIPの変換はNAT。
- ウ(正):MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)は電子メールでテキスト以外(画像・動画・音声等)を扱うための規格。
- エ(誤):NNTPはネットニュース転送プロトコル。時刻同期はNTP(Network Time Protocol)。
- オ(誤):SMTPはメール送信プロトコル。WebサーバからHTMLを受信するのはHTTP/HTTPS。
第10問(設問1) DX認定制度
■ 問題文(要約)
デジタルガバナンス・コードの「2.1 組織づくり・人材・企業文化に関する方策」に対応するDX認定制度の申請項目として最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
「2.1 組織づくり・人材・企業文化」に対応するのは、戦略を効果的に進めるための体制に関する申請項目です。
- ア:IT環境整備→「2.2 ITシステム環境整備」対応
- イ:サイバーセキュリティ→「4 ガバナンスシステム」対応
- ウ・エ:実務執行総括責任者の役割→ガバナンス関連
- オ(正):「戦略を効果的に進めるための体制の提示」が「組織づくり・人材・企業文化」に対応する申請項目。
第10問(設問2) 中小規模製造業のDX推進
■ 問題文(要約)
IPA公開のDX推進ガイドに関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。スマートサービス・スマートファクトリー・製造分野DXの定義・取り組み順序について問われる。
■ ポイント画像
■ 解説
- a(正):スマートサービスはAI・IoTを活用し顧客に高い体験価値を提供するサービス。予知保全もノウハウ提供も含まれる。
- b(正):スマートファクトリーは生産設備をデジタル化・ネットワーク化して効率化する工場。
- c(誤):製造分野DXの定義はIT主導ではなく、顧客価値向上のためOT(運用技術)デジタル化を軸にITと連携するとされている。
- d(誤):ガイドではスマートプロダクトから始めることは推奨されておらず、自社課題に合わせた段階的アプローチが推奨されている。
第11問 クラウドサービスの責任共有モデル
■ 問題文(要約)
IaaS・PaaS・SaaSにおけるクラウドサービス事業者と利用者間の責任分界に関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
- ア(誤):IaaSではOS・ミドルウェアの管理は利用者の責任。
- イ(誤):PaaSではハードウェア・ネットワークの管理は事業者の責任。
- ウ(誤):SaaS事業者が他社IaaS/PaaSを利用する場合も、エンドユーザー向けサービス全体の責任はSaaS事業者が負う。
- エ(正):SaaSを利用する場合、アプリ上のデータやユーザーが生成したデータの管理は利用者の責任。
- オ(誤):準委任契約では最終責任は委託者(IaaS利用者本人)が負う。
第12問 ビジネスモデルキャンバス
■ 問題文(要約)
ビジネスモデルキャンバスの説明として最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
ビジネスモデルキャンバスは、アレックス・オスターワルダーが提唱したフレームワークで、以下の9つの構成要素でビジネスモデルを1枚のキャンバスで可視化します。
- 顧客セグメント/価値提案/チャネル/顧客との関係/収益の流れ
- リソース(主要リソース)/主要活動/パートナー/コスト構造
他の選択肢はユースケース図(ア)・業務フロー図(イ)・オープンイノベーション(エ)・EA(エンタープライズアーキテクチャ)(オ)の説明です。
第13問 キャッシュレス決済の技術
■ 問題文(要約)
ICチップ付きクレジットカード・3Dセキュア・タッチ決済・QRコード決済(MPM)に関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
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■ 解説
- a(誤):ICチップにはカード情報は保存されるが、PINそのものは保存されない(PIN照合はカード外で実施)。
- b(正):3Dセキュアはネット上のクレジットカード決済における本人認証サービス。正しい説明。
- c(正):タッチ決済はICチップ内の情報を近距離無線通信(NFC)で読み取る非接触型決済。正しい説明。
- d(誤):MPM(Merchant Presented Mode)は店舗側がQRコードを提示し、支払者が読み取る方式。設問の説明はCPM(Consumer Presented Mode)の説明。
※ aの正誤については諸説あり、試験の公式解答をご確認ください。
第14問 スクラム(アジャイル開発)
■ 問題文(要約)
スクラムの特徴に関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
■ ポイント画像
■ 解説
- ア(誤):プロダクトバックログの優先順位を決定するのはプロダクトオーナー。
- イ(誤):プロダクトの価値最大化の責任を持つのはプロダクトオーナー。スクラムマスターはチームのプロセス改善を支援する役割。
- ウ(正):スプリントレビューはステークホルダーに成果を提示し、プロダクトゴールへの進捗を話し合うイベント。正しい説明。
- エ(誤):開発における障害除去の責任はスクラムマスター。
- オ(誤):設問の説明はデイリースクラム。レトロスペクティブはスプリント全体の振り返りと改善点を話し合うイベント。
第15問 バックアップ
■ 問題文(要約)
クラウドバックアップ・ロールバック・イメージバックアップ・ウォームサイトに関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
■ ポイント画像
■ 解説
- a(誤):クラウドバックアップはオンプレミスのデータをクラウドへバックアップすること。設問は逆。
- b(正):ロールバックは障害発生時に更新前のトランザクションログを使ってトランザクション前の状態に戻す処理。正しい。
- c(誤):イメージバックアップはディスク全体の完全なイメージ(スナップショット)を保存するもの。画像・動画の圧縮なしバックアップの説明ではない。
- d(正):ウォームサイトはバックアップデータ・プログラムを用いて一定時間内に業務再開可能な予備サイト。正しい。
第16問 開発規模の見積もり手法
■ 問題文(要約)
CoBRA法・COCOMO法・COSMIC法・ファンクションポイント法・類推法に関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
■ ポイント画像
■ 解説
- ア(誤):CoBRA法はコスト変動要因を加味して工数増加を見積もる手法。LOC×補正係数はCOCOMOの説明に近い。
- イ(誤):COCOMO法はLOC(コード行数)を基に開発工数を見積もる手法。データの構造・流れに着目するのはDFD等の分析手法。
- ウ(誤):COSMIC法は機能ポイント系の計測手法(データ移動数を計測)。設問の説明はCOCOMO的な内容。
- エ(正):ファンクションポイント法は入出力等の機能を抽出し、難易度・複雑さに応じて重み付けして点数化する見積もり手法。正しい説明。
- オ(誤):WBSで作業単位ごとに積み上げる手法はボトムアップ見積もり。類推法は過去の類似プロジェクトを参考に見積もる手法。
第17問 パスワードレス認証(パスキー)
■ 問題文(要約)
パスキー認証の方法に関する記述のうち、最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
- ア(誤):パスキーは指紋・顔認証などの生体認証を利用できる。
- イ(正):パスキー(FIDO認証資格情報)はクラウド同期により複数デバイスで同じパスキーを利用できる。正しい説明。
- ウ(誤):電話番号へのOTP送信はSMS認証の説明。
- エ(誤):一度の認証で複数サービスを利用できる仕組みはSSO(シングルサインオン)。
- オ(誤):パスキーはサーバ側に秘密情報を置かないためフィッシング耐性が高いが、DoS攻撃への耐性はパスワード認証と本質的に変わらない。
第18問 ゼロデイ攻撃
■ 問題文(要約)
ゼロデイ攻撃に関する記述として最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
- ア(誤):特定組織・個人を狙った攻撃は標的型攻撃(APT)。
- イ(誤):関連企業を踏み台にする攻撃はサプライチェーン攻撃。
- ウ(誤):攻撃ツール・個人情報を金銭でやり取りするサービスはCaaS(Crime as a Service)/ダークウェブ関連。
- エ(誤):ITを使わず人間の心理を突く攻撃はソーシャルエンジニアリング。
- オ(正):ゼロデイ攻撃は脆弱性に対するパッチや回避策が公開される前に(=ゼロデイに)脆弱性を悪用する攻撃。正しい説明。
第19問 情報セキュリティ管理
■ 問題文(要約)
CC・CSIRT・CVE・CVSSに関する4つの記述(a〜d)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
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■ 解説
- a(誤):CC(コモンクライテリア)はITセキュリティ製品・システムの評価基準(ISO/IEC 15408)。情報取り扱いの仕組みの説明はISMSに近い。
- b(誤):24時間365日監視・インシデント検出を行う組織はSOC(Security Operation Center)。CSIRTはインシデント発生時の対応チーム。
- c(正):CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)は脆弱性・インシデントに付与された固有の識別番号カタログ。正しい説明。
- d(正):CVSS(Common Vulnerability Scoring System)は脆弱性の深刻度を基本・現状・環境の3基準で評価するスコアリング体系。正しい説明。
第20問 通信回線の信頼度(並列冗長化)
■ 問題文(要約)
既存回線(信頼度a)にバックアップ回線(信頼度b)を追加した場合の、全体の信頼度を表す計算式として最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
2本の回線が並列(どちらか一方でも使えれば通信可能)に接続されている場合の信頼度計算です。
- 両方が断絶する確率:
(1-a)×(1-b) - 少なくとも一方が使える確率(全体の信頼度):
1-(1-a)×(1-b)
直列接続(両方必要)なら a × b、並列接続(どちらか1本でよい)なら 1-(1-a)×(1-b) と覚えましょう。
1-(1-a)×(1-b)第21問 EVM(アーンドバリュー分析)
■ 問題文(要約)
BAC=1,000万円のプロジェクトで、中間時点にてAC=600万円・PV=500万円・EV=400万円の場合、現在のコスト効率を維持した場合の完成時コスト(EAC)を求める問題。
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■ 解説
EVM(アーンドバリューマネジメント)の公式を使います。
- CPI(コスト効率指数)= EV ÷ AC = 400 ÷ 600 = 2/3
- EAC(完成時コスト予測)= BAC ÷ CPI = 1,000 ÷ (2/3) = 1,500万円
CPIが1未満(=コスト超過傾向)のため、このペースで進めると予算を大幅に超過することになります。
第22問 統計(最頻値・中央値)
■ 問題文(要約)
中小企業経営者年齢の相対度数分布・累積相対度数分布(2000〜2020年)をもとに、最頻値(モード)と中央値(メジアン)に関する記述の正誤を問う問題。
■ ポイント画像
■ 解説
- 最頻値:各年で最も相対度数が高い年齢階級。2000年は「50〜54歳」(20.3%)、2005年・2010年は「55〜59歳」、2015年は「65〜69歳」、2020年は「70〜74歳」。年を追うごとに大きくなる。
- 中央値:累積相対度数が50%を超える階級を確認。2000年は「55〜59歳」階級、2020年は「60〜64歳」階級付近。
- ア(正):2000〜2020年にかけて最頻値は50代→70代へと大きくなっている。
- イ(誤):2000・2005年の中央値は2010年以降より必ずしも小さいとは言えない。
- ウ(誤):2000年の最頻値(50〜54歳)は中央値(55〜59歳付近)より小さい。
- エ(誤):2015年の最頻値(65〜69歳)は中央値(60〜64歳付近)より大きい。
- オ(誤):2020年の最頻値は「70〜74歳」でアと一致するが、これが最大とは断言しにくい。
第23問 混同行列(モデル評価指標)
■ 問題文(要約)
二値分類モデルA・Bの混同行列(各1,000件)をもとに、正解率・適合率・再現率を比較した記述(a〜c)の正誤の組み合わせを選ぶ問題。
- モデルA:TP=75, FN=25, FP=25, TN=875
- モデルB:TP=15, FN=45, FP=5, TN=935
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■ 解説
| 指標 | モデルA | モデルB |
|---|---|---|
| 正解率(TP+TN)/1000 | (75+875)/1000=0.950 | (15+935)/1000=0.950 |
| 適合率 TP/(TP+FP) | 75/100=0.75 | 15/20=0.75 |
| 再現率 TP/(TP+FN) | 75/100=0.75 | 15/60=0.25 |
- a(正):正解率は両モデルとも0.950で等しい。
- b(誤):適合率はA=0.75、B=0.75で等しい。AがBより大きいは誤り。
- c(正):再現率はA=0.75、B=0.25でAの方が大きい。
第24問 ハルシネーション(生成AI)
■ 問題文(要約)
生成AIにおけるハルシネーションの説明として最も適切なものを選ぶ問題。
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■ 解説
- ア(誤):AIが生成したデータで学習を繰り返し精度が低下する現象はモデルコラプス(model collapse)。
- イ(正):ハルシネーションは、AIが事実に基づかない情報・実在しない情報を生成する現象。「幻覚」とも呼ばれる。正しい説明。
- ウ(誤):AIが感情や意図を持つと感じる現象は擬人化バイアス。
- エ(誤):AIの反復利用で特定の思想を信じ込む現象はエコーチェンバー効果や確証バイアスの強化。
- オ(誤):学習データとテストデータの分布がずれる現象はデータシフト(共変量シフト)。